投稿:かたおかあい(神奈川)
生まれ育ったラッツィオ州の村、カルボニャーノは、古くからヘーゼルナッツ生産の盛んな地域でした。大学進学を機に村を離れ、久しぶりに戻ったとき、その現状を見て愕然としたのが自然栽培で農業をはじめたきっかけです。
子どものころの村は、ヘーゼルナッツ畑が中心ではありましたが、クリ林やオリーブ畑、ブドウ畑もあり、山林も多種多様な植物が広がった自然豊かな村でした。それが、すべてヘーゼルナッツ畑へと姿を変えていたのです。
単一栽培というのは、自然のバランスを大きく崩してしまうため、農薬なしでは作物をつくれなくなります。畑の下草もすべて刈り取られ、土がむき出しになった土地はこのうえなく違和感があり、そのような、大好きな故郷の風景の変貌を目にしたとき、何かが自分の中ではじけました。
そこから、農業に興味がわき、在来種の野菜のタネを手に入れては仲間たちと農業実験をしたり、農薬などに頼らない自然の力を実感してみたく、いろいろと試してみましたが、単一栽培で土が疲弊した故郷の大地では限界があるということがわかりました。
同じころ、故・福岡正信氏の著書『わら一本の革命』(イタリア語訳)をアフリカ人の農業研修生から受けとり、それが自然栽培をはじめるあと押しとなりました。
『わら一本の革命』を読み、自然栽培が可能な土地を探して見つけたのが、今現在住んでいるウンブリア州の土地です。オリーブ畑つきの古い館を借り、自然栽培でオリーブを育てる農園をはじめました。
しかし、秋に実ったオリーブでオイルを製造しても、イタリア国内では販売が非常に難しい現実に直面しました。真っ当なオリーブオイルはイタリア国内では評価されなくなってきており、市場は外国産の廉価品に占められているのが現状でした。
さいわい、日本の輸入者アサクラに出合い、自分たちのつくったオリーブオイルを日本へお届けすることができるようになり、今年で10年近く経ちました。
初期は、民宿業やワークショップなども頻繁に行っていましたが、現在は住まいを別のところに移し、オリーブの栽培だけに集中しています。
生物が多様な自然の中で、オリーブがたくましく育っていく姿に毎年感動をおぼえます。
農薬や肥料を施さない自然の環境の中で毎年実るオリーブと、その自然に感謝する毎日です。
*製品の輸入者である朝倉さんによる、農園主のマイケルさんへのインタビューを元に作成しました
(2011年設立)
農法_______________________
自然栽培(無肥料無農薬)で4か所、合計1,800本ほどのオリーブの木を管理しています。
剪定や収穫には機械を使用しますが、それ以外の工程は、すべて手作業で行っています。
取り扱い作物_______________
エキストラバージンオリーブオイル
農業体験&ワークショップ___
有
日本の輸入者アサクラで、マイケルさんのオリーブオイルの使いかた教室を開催しています。
*詳細は、アサクラのHPやSNSでおしらせしています
農場・農園・学びの場___
イタリア ウンブリア州
マイケルさんのエキストラバージンオリーブオイル「わら一本」を日本へ輸入し、販売している株式会社アサクラの情報を記します。
*製品はアサクラのオンラインストアからお買い求めいただけます。
住所______________________
〒965-0862
福島県会津若松市門田町御山字村上267-1
アクセス方法
◎電車の場合:会津若松駅よりバス15分 徒歩5分
◎車の場合:会津若松インター下車より15分
問い合わせ先______________
電話番号: 0242-26-3712
ファックス番号: 0242-85-6189
メールアドレス:order@orcio.jp
ホームページ
オンラインストア
https://m.facebook.com/asakuraoil
https://www.instagram.com/asakura_oliveselect/
推薦者よりひとこと________
福岡正信さんの本『わら一本の革命』(春秋社=刊)が海をわたってイタリアのマイケルさんたちの手に届き、自然栽培を実践するオリーブ農家になった彼らが農園につけた名前は【IL FILO DI PAGLIA】イル・フィーロディパーリア。イタリア語で“一本のわら”を意味するそうです。
そしてそのオイルは、福岡さんの母国である日本で愛されている。
この運命のようなストーリーにこころ惹かれました!
オイルの味わいはすっきりとしており、自然の青い香りが特徴です。サラダやお豆腐にかけるなどのほか、炊きたてのごはんにオイルとお醤油をかけて食べるのもおすすめです。
マイケルさんの育てたオリーブのよさを最大限に引き出すため、栽培方法だけでなく、絞りかたや輸送方法(定温コンテナを使用した船便輸送)まで管理した[真っ当なオリーブオイル]をぜひ味わってみていただきたいです。
(推薦者:かたおかあい)
投稿:かたおかあい(神奈川)
バックパックでの世界旅行中にインドで貧困を目の当たりにしたことをきっかけに、食べものをつくる人になると決め、それまでまったく縁のなかった農業の道を選択しました。
時を同じくして、パートナーの妊娠がわかり、食べるものの安全性や環境についての配慮が必要と腑に落ち、農薬や肥料に頼らない無農薬無肥料で栽培をするようになりました。
自然環境に配慮し、家族や食べる人にとって安全でおいしいものをつくりたいと思っています。
畑が山間地区ということもあり、つくるものは限られており、穀類豆類を中心に作付けをしています。
農業事業体を起業してすぐに、日本の輸入者、株式会社アサクラの朝倉玲子さんからパスタ用小麦を生産してほしいと依頼され、現在は全面的に日本への輸出中心の生産となっています。
わたしひとりで栽培しているため、日本向けのパスタ用小麦や豆の需要が見込めることは生産の安定につながり、農業経営的にとても助かっています。
*製品の輸入者である朝倉さんによる、農園主のクリスチャンさんへのインタビューを元に作成しました
(2010年設立)
農法_______________________
EUのオーガニック認証に従い、40hの畑を4~5年ごとに
雑穀類 → 小麦類 → 豆類 → 牧草 → 休眠と、ローテーションして畑を管理しています。
オーガニック認定農薬や肥料は施していません。
取り扱い作物_______________
古代麦ファッロ・硬質小麦カッペッリでつくったパスタ製品(アサクラパスタとして販売)
軟質小麦ジェンティルロッソリエート(小麦粉)・チェチ(ひよこ豆)・チェチ粉
レンティッキエ(レンズ豆)
農業体験&ワークショップ___
有
日本の輸入者アサクラで、クリスチャンさんの製品を使用した料理教室を開催しています。
(詳細は、アサクラのHPやSNSでおしらせしています)
農場・農園・学びの場___
イタリア マルケ州カーリ(カイメルカーティ)
クリスチャンさんの作物を日本へ輸入し、販売している株式会社アサクラの情報を記します。
*製品はアサクラのオンラインストアからお買い求めいただけます。
住所______________________
〒965-0862
福島県会津若松市門田町御山字村上267-1
アクセス方法
◎電車の場合:会津若松駅よりバス15分 徒歩5分
◎車の場合:会津若松インター下車より15分
問い合わせ先______________
電話番号: 0242-26-3712
ファックス番号: 0242-85-6189
メールアドレス:order@orcio.jp
ホームページ
オンラインストア
https://m.facebook.com/asakuraoil
https://www.instagram.com/asakura_oliveselect/
推薦者よりひとこと________
初夏に朝倉さんのアテンドで訪れたクリスチャンさんの畑は、ちょうどファッロ麦の収穫前。
山間に風が通り、麦の穂を揺らす風景は、今でもすぐに思い出せるくらいうつくしいものでした。
村の共同釜で焼いたピザに、ファッロ粒のサラダ、夏野菜の料理の数々にデザート。
クリスチャンさん一家のおもてなし料理はどれもおいしくて、おなかがはちきれそうになるまでいただくと、消化を促すハーブティーを用意してくれたことを覚えています。
自然のめぐみとともに生きている彼らの生活には、自然の知恵が溢れていました。
誠実で謙虚なクリスチャンさん。彼の育てる古代小麦でつくったパスタは、低温でゆっくり乾燥させているため、小麦本来の旨味と風味をたのしめるうえに消化もよくて、パスタを茹でたあとのお湯もおいしく、いつもそのお湯を使ってスープやポタージュをつくっています。
また、チェチ(ひよこ豆)などの豆類も、はじめて食べる味わいで感動するほどのおいしさです。
朝倉さんは新規就農者として農業を始めたクリスチャンの自立を、麦も豆も買い取ることで応援しています。アサクラのHPにあるブログには、これまでの経緯や商品のストーリーが記されており、とても興味深いです。ぜひご一読ください。
(推薦者:かたおかあい)