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『杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦』公開はじまりました!

みなさま、こんにちは!


マーマーな農家サイト ボランティアスタッフ 小林加代です。



我が家の前に川があります。

雨が降らなければ、お水はほとんどない川。

川沿いには桜や楠、蓬(よもぎ)や土筆(つくし)、藪萱草(やぶかんぞう)などもあって

季節が感じられるとても好きな場所。


なかでも桑の木は、何百メートルにもわたって転々と植えてあり

昔は養蚕農家さんが多かった武蔵野台地、

わたしもお蚕さん育ててみたいなあ、なんて思っていました。


そろそろ春の芽吹きどうかな? とパトロールしてみましたら・・・


すっかり景色が変わっていた!!!!!


桑の木はほとんどなくなり、

花梨も胡桃も、ありましたっけ? と見事なほどに跡形もない。


なんとも、なんともショックで、しばし途方に暮れてしまいました。


昨今の台風災害のことを考えると、いろいろあるのでしょうけれど・・・


実のなる木は資源とは考えられないかな。

木陰やきれいな空気をつくってくれる、だいじな生きものなのになと

モヤモヤが募ります。


そういえば何年か前に桑の実を夢中で採っていたら

「東京都で伐採を行うから、この辺りの木なくなるよ」

というようなことを、作業してる方が教えてくれたことを思い出して

なにもできなかったことに、また胸が痛みました。



そんなある日、

大地の再生の矢野さんの映画が公開されるよ! と、

風のたよりが届いて、こころ待ちにし

さっそく上映会&アフタートークにうかがってきました。


    造園家・環境再生医の矢野智徳さんが

    長年の観察と実践を経て見出した環境再生の手法

    (大地が呼吸できるように、空気と水の流れを整えてゆく)



すべてのこたえは、ここにあった!!


というほどに、感動が湧きあがりました。


思い起こしてみると、みれいさんが美濃へ移られてしばらくしたころに行った

編集部のお庭の大地再生。

矢野さんの動きはまったく無駄がなく

お能の舞を見るかのような「風の草刈り」

重機なのに、やさしく手足のように扱うその所作

一度見たら忘れられない体験ばかり。

みんなで「結」を結んでの2日間のことが、今回の映像と重なりました。



このすばらしきドキュメンタリーを生んでくださった

前田せつ子監督は、東京・国立の桜の伐採反対運動をする中で

矢野さんとご縁がつながり、

「ナウシカのような人に出逢った」と

初めて会ったときの衝撃が忘れられないといいます。


それから数年後、自らがカメラを持ち

全国各地飛び回っておられる矢野さんを追いかける旅がはじまり

4年の歳月をかけ、訪れた現場は30箇所を超え、撮った映像は500時間超!

泣く泣くそぎ落とし、101分の映画にまとめあげた作品です。



いま直面してる自然災害、環境問題のこと、

わたしたち人間はどう選択して生きていったらいいのか

矢野さんの目線、言葉、活動の記録を通して

おおきな気づき、学びがあると思います。



矢野さんのように、植物の声を感じることができたなら

そんな人がひとりでも増えたなら、どんなにかいいでしょう。


いや・・・

いにしえの時代は、みんな植物の声を聞けたのかもしれません。

そういう機能は本来わたしたちの中にあるのに

忘れてしまっただけかも。



矢野さんのメッセージが

静かに深く、こころにおりてきます。


「大地も人と同じように呼吸している」


「息をしている限り、まだ間に合う」


「杜(もり)とは、かつて人々がたいせつにした言葉で

この場所を傷めず、穢さず、大事に使わせてくださいと

人が森の神に誓って、紐(ひも)を張った場」



左のパンフレットですが、ぜひ劇場でお手にとってみてください。

杜人の技や用語がわかりやくす図解され、映画のシナリオまで収録。読み応えたっぷりです!!


前田監督(左)と前日深夜まで仙台で作業され、今しがた到着したという矢野さんとのアフタートーク。





吉祥寺アップリンクを皮切りに、すでに全国20館での上映が決定。

矢野さんや、前田監督、音楽を担当なさった山口洋さんなどのトークショーも!



大地の再生にすでに出逢っているかたも、まだの方も

ぜひぜひみなさまの街で、矢野さんの活動を見届けてください!

そして各地で行われている「結」にも参加なさってみてくださいね。





マーマーな農家サイト

小林加代でした!








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