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マーマーな農家/実生(みしょう)の在来茶いろんな大きさの葉、茎がいっしょになった”天然ブレンド”


「読者さんである梅田さんからいただいたお茶がとてもおいしいんです。

めずらしい実生(みしょう)の在来茶なんですって」

そう、みれいさんからうかがって

福岡県の楠森堂(くすもりどう)さんのお茶を知りました。


梅田佐織さん(うめのとき)に

楠森堂さんのお茶のことを教えていただきました。


ーーー

福岡県うきは市といえば、

「食べものがおいしいところねー」とか、「果物がおいしいねー」と、ここ京都に住んでいてもよく耳にします。

楠森堂さんのお茶は、1000年以上前に中国からやってきた

種子から育った「実生」の茶樹。その茶葉を「在来茶」と呼ぶそうです。

現在日本には僅か(1%)しか残っていない貴重なお茶、

その上で日本茶の無農薬栽培というのも、とっても貴重なのです。


楠森堂の河北幸高(ゆきたか)さんは、800年続く河北家の36代目。

国登録有形文化財の河北家住宅とともに、その在来種のお茶を

たいへんなご苦労がありながらも、個人でたいせつに守り続けておられます。

(わたしの個人的意見ですが、こういうものこそ本来なら国で守られるといいなあとも思っています)


たいへん貴重なお茶であり、そしてお茶本来の味わい、旨味、渋味があり、

とても自然なお茶という印象です。

中国では、1年寝かせたものを「茶」、3年寝かせたものを「薬」、7年以上寝かせたものを「宝」と呼びます(緑茶はまた別のようですが、中国茶といわれるものはそう呼ばれています)。

こういうことを知ると、なぜ、祖先がお茶をたいせつに持ち帰ってきたのかが理解できますし、かxそういうものこそ本当にたいせつにしていかなければと思います。




お茶を取り寄せて、「蔵出し煎茶」をいただきました。

淡い色あい、まろやかでやさしいお味ながら野性の力を感じる・・・・・・。

わたしがこれまで知っているお茶とはあきらかに違いました。

からだが喜んでいるようで、一煎め、二煎め・・・・・・

味の変化をたのしみながら何煎もおかわり。

急須のふたをあけると、茶葉はやわらかそうな、あかるくクリアな緑色。

なんと、気づいたら茶葉を口に入れ、パクパクと全部いただいていました。

淹れたあとの茶葉を食べられることは知っていたのですが、

実際にそうしたのははじめてのこと。

飲んで、食べて、味わいつくしました。


お茶摘みがおこなわれる初夏のころ。

楠森堂さんの茶畑は一般的なイメージとは違い

茶葉の色が濃かったり淡かったり多様なグリーンに彩られます。




みんな同じ顔ではなく、

お茶それぞれの個性が生き生きのびのびと、

ゆるやかに調和しているようすが目に浮かびます。

このような豊かな光景は、在来種のお茶(在来茶)ならでは。

現在、楠森堂さんのような在来種の茶園は日本国内にわずかで、

国内全茶園の品種割合は、改良品種が99%、在来種は1%なのだとか。



河北幸高さんのことばです。


「種から育った日本古来の実生在来茶は、

太い直根を地中深くまで伸ばすため

生命力が非常に強く、樹齢が長い茶の木に育ちます。

樹齢が古い在来種の茶樹は、現代の品種化された若木に比べ

収穫量は少なくなりますが、

その分茶葉には様々な成分が凝縮され、

また地中深くに根を張ることで土壌のミネラル分を多く吸収し、

深い余韻が残る味わい豊かなお茶ができます」。

種子は、ミツバチなど昆虫が自然交配を繰り返し、

多様性を育んできたものです。



在来種の茶園は茶樹ひと株ひと株の “特徴 ”がすべて異なるそうで、現在栽培されている茶園の中だけでなんと2万種類ほどにもなるとか。

だから、できるお茶は、いろんな大きさの葉、茎がいっしょになった”天然ブレンド”。

お湯をそそぐと、小さな葉が開き、その後大きな葉が開いていくので

淹れるごとに味が変化し、長い時間たのしめます。

わたしがはじめての味と感じ、おいしい! と静かに感動したのは

実は昔ながらのお茶の味だったことに気づいてハッとしました。


お茶づくりを支えているのが、うきはの環境と土地。

のどかな田園風景や果樹園が広がり、

日本名水百選の「清水湧水」に近く、

降り積もった火山灰が、長い時間をかけてつくりあげた天然の肥料が生む、肥沃な土壌があります。

この自然豊かな場でつくられてきたエネルギーいっぱいの在来茶。

無農薬であることはうたってこられなかったそうですが、

ここ何年かでお客さんからの問い合わせが増えたことから

1年ほど前からホームページに

農薬不使用と掲載するようになったとうかがいました。


この地で河北家のご先祖が茶の栽培をはじめたのは西暦1800年代 (江戸時代) と伝えられていて、

地域の産業として本格創業開始したのは大正時代、

河北幸高さんの曾祖父さまの代から。


楠の森と昔ながらの竹垣に囲まれた「楠森河北家住宅」。

竹垣の修復作業「壁結 (かべゆい) 」は300年以上続く伝統行事。

敷地内の水路には毎年初夏になると蛍が舞い、日本の原風景を感じられる場所となっています。


8棟からなる木造瓦葺の建物は江戸時代から大正時代にかけて建てられたもので、

このうきはの地で800年間36代続く河北家と、

周辺の歴史や伝統行事・江戸時代からの暮らしぶりを今に伝えてくれます。

当時の屋敷構成がそのまま残された貴重な建物として2004年(平成16年)「国登録有形文化財」に指定されました。



「千数百年もの間、日本人がずっと飲み親しんできた在来茶の味を守りたい、

この貴重な茶園をなんとか後世に残したい、

昔ながらのお茶の味わいをたくさんのかたに味わってほしい・・・・・・」という想いで

「実生 在来茶」づくり、伝統の継承に力を注がれている河北幸高さん。


いつか新茶の時期にうかがって、

茶園に広がるさまざまな茶葉の緑のグラデーションを

からだごと体感したい。

そんな想いがあふれてきています。


楠森堂さんの「実生 在来茶」は

特上煎茶、上煎茶、特上ほうじ茶、冠挽茶(かぶせひきちゃ)などがあり、

オンラインショップでも購入できます。



蔵出し煎茶は、春に収穫した新茶を温度・湿度ともに安定した土蔵(1812年/文化9年築)に保管し、

ひと夏寝かせて熟成させたもので、

11月~5月末に期間限定で販売されています。


楠森堂さんでは、次の作業ボランティアの募集、季節のイベントがあります。

[作業ボランティア]

◎毎春の茶摘みシーズンには、

在来茶の「かぶせ茶」被覆作業 (※茶摘みの10日ほど前)、

被覆資材の剝ぎ取り作業 (※茶摘み当日)に参加できます。

希望者は新茶は手摘みし放題 (※お持ち帰り用) で、

手揉み茶、紅茶作り、新芽の天ぷらなど、みなさんそれぞれでたのしまれているとか。



◎秋に行っている「壁結」の竹の伐り出し作業・材料づくり、

旧正月二十日(例年3月第一土曜日)に竹垣の修復作業「壁結」行事

のいずれにも参加できます。


どちらも、学生さんや、伝統作業にご興味のあるかた、大歓迎だそうです。


[イベント]

毎年庭園が紅葉する時期には、文化財の家(楠森堂)と在来茶を知ってたのしめる催しを開催。

その他、不定期で年に数度、イベント会場として利用があり、おもに演奏会や伝統芸能をたのしむ催しを開催することもあります。

会場では、在来茶・在来茶コラボ商品や自家産農産物の販売会も行われています。

※イベント開催情報は Instagram、Facebookで発信。



◎楠森堂さんご住所・問い合わせ先

福岡県うきは市浮羽町山北2056

電話番号・ファックス 0943-77-4019

ホームページ

https://kusumoridou.com/

オンラインストア

https://kusumoridou.shop/

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(マーマーな農家サイトスタッフ たけいちのりこ)



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